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『2011第15戦』日本GP:レースレポート(決勝結果あり)

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いつもF1初心者のブログをご覧いただきありがとうございます。皆さん!日本GP鈴鹿、ご覧になりましたか?今回は、仕事も兼ねていたため、レポート掲載が(いつものように)遅くなり、申し訳ございません。現地では、こちらで速報記事を書いていました。今回も、鈴鹿サーキットで行われたF1日本GPを振り返っていければと思います。日本GP決勝結果1位:4ジェンソン・バトン「マクラーレン」/25ポイント2位:5フェルナンド・アロンソ「フェラーリ」/18ポイント3位:1セバスチャン・ベッテル「レッドブル」/15ポイント4位:2マーク・ウェバー「レッドブル」/12ポイント5位:3ルイス・ハミルトン「マクラーレン」/10ポイント6位:7ミハエル・シューマッハ「メルセデスGP」/8ポイント7位:6フェリペ・マッサ「フェラーリ」/6ポイント8位:17セルジオ・ロペス「ザウバー」/4ポイント9位:10ヴィタリー・ペトロフ「ルノー」/2ポイント10位:8ニコ・ロズベルグ「メルセデスGP」/1ポイント~~~~以上ポイント獲得~~~~11位:14エイドリアン・スーティル「フォースインディア」12位:15ポール・ディ・レスタ「フォースインディア」13位:16小林可夢偉「ザウバー」14位:12パストール・マルドナード「ウィリアムズ」15位:19ハイメ・アルグエルスアリ「トロ・ロッソ」16位:9ブルーノ・セナ「ルノー」17位:11ルーベンス・バリチェロ「ウィリアムズ」18位:20ヘイキ・コバライネン「ロータス」19位:21ヤルノ・トゥルーリ「ロータス」20位:24ティモ・グロック「ヴァージン」21位:25ジェローム・ダンブロジオ「ヴァージン」22位:22ダニエル・リカルド「HRT」23位:23ビタントニオ・リウッツィ「HRT」【晴天に恵まれた鈴鹿サーキットでの2011F1日本GP】今年で23回目の開催となる鈴鹿でのF1日本GP。毎年必ずどこかで雨天に見舞われる鈴鹿でのレースだったが、今年は木曜日の特別ピットウォーク日から快晴。決勝日も晴天に恵まれた。今年は8年ぶりにチャンピオンが決まる可能性が高い1戦。このレースでベッテルが10位以内に入れば、2年連続のチャンピオンが決定する。ここ鈴鹿は、ベッテルにとってもレッドブルチームにとっても得意とするサーキット。予選から圧倒的な速さをみせて逃げ切るのではという予想が大半を占めていた。しかし、いざレースウィークが始まるとベッテル有利のムードが一気に消え去る。金曜日のフリー走行1回目では珍しくデグナーカーブで飛び出しクラッシュ。幸いマシンのダメージは少なかったものの、そこから例年見られていた速さは影を潜めてしまう。土曜日の予選では、辛くもQ3でトップタイムを記録したベッテル。もちろん優勝しなくても10位以内であれば、チャンピオンが決まるため、優勝にこだわる必要は全くないのだが、「勝ってチャンピオンを獲得したい」と決めていたベッテル。決勝も優勝を目指した53周の戦いが始まった。【鈴鹿での無敵神話が崩れたベッテルとレッドブルチーム】午後3時、気温24℃、路面温度31℃で決勝レースが始まった。今回のレース“勝つこと”にこだわりを持っていたベッテルは、スタートから2位バトンを激しくけん制。イン側ギリギリまで抑え込み、1位を死守して1コーナーに飛び込んでいく。これにはバトンも無線で「今のはペナルティだろ?」とチームに訴えかけるほどだった。いつもはフェアなポジション争いをするベッテルが、ここまでのけん制をするのも「このレースで勝ってチャンピオンを決めたい!」という現われだったのだろう。これにより、ベッテルは1位。逆にスタートで行き場をなくす形になったバトンは3位に後退しレースが進み始める。いつもなら、トップのベッテルが序盤から独走状態を築いていくのだが、今回はまた違ったドラマが待っていた。★★ここがポイント(1)「勝つことにこだわった結果のミス」★★ 1回目のピットでは難なくトップを守っていたベッテルだが、2回目のピットでバトンに逆転を許す事になってしまう。いつもなら独走状態を築いていくベッテルだったが、今回は金曜のクラッシュから流れが良くなく、全体的な速さもマクラーレン勢、特にランキング2位のバトンに負けていた。さらに舞台はタイヤに厳しい鈴鹿サーキット。タイヤを酷使してでも、必死に逃げたベッテルだが、最終的にバトンより1周早いタイヤ交換を余儀なくされ、いつもの余裕たっぷりのレースがどこかに消えてしまい、2回目のピットで逆転を許してしまう。ここでも「勝ってチャンピオンを!」という気持ちが前面に出てしまい、レース中のペースが安定しないベッテル。3回目のピットではアロンソにも逆転され、ついに3位にまで後退してしまう。いつものベッテルなら、冷静な対処で速さを取り戻して、再びトップを奪い返していたかもしれない。しかし今回のレース、特に後半では完全にベッテルの気合が空回りしてしまう結果となってしまった。こうして、レース後半はバトンが主導権を握る展開。毎回ベッテルが行っていたような逃げ切り体勢を築き始めるが、実はバトンも決して余裕のあるレースではなかった。★★ここがポイント(2)「鈴鹿初優勝へ“燃料との戦い”」★★もし、バトンが逆転王座を勝ち取るためには、残り5戦全てで優勝を飾り、首位ベッテルが全戦0ポイントでなければならない。普通に考えれば不可能に近いが、バトンはレース前に「とにかく自分ができるベストを尽くす」とコメントして、マシンに乗り込んでいった。金曜・土曜のフリー走行3回全てでトップタイムを記録。予選ではベッテル0.009秒負けたものの、バトンらしいタイヤマネジメントと冷静なレース運びでトップを奪取。このまま鈴鹿初優勝も確実かと思われた。しかし、残り10周を切ったところでバトンのペースが一気に落ちる。「終盤でのガス欠の可能性」があったのた。それまで2位アロンソとの差は5秒以上あったのだが、残り2周で1秒にまで縮まってしまう。つまり、今回完璧そうに見えたバトンもギリギリのところまで攻め続けていた。しかし、そこまでしないと今のベッテル、レッドブルを抑える事ができなかったのかもしれない。ギリギリまで燃料をセーブしていたバトン。さすがにアロンソに背後に迫られた52周目にはファステストラップを記録し、ラストスパートをかける。なんとか逃げ切ったバトンが、鈴鹿F1挑戦10年目にして、初めて優勝を勝ち取った。チェッカー直後、ピット出口のところに惰性でマシンを止めたバトン。まさにガス欠寸前まで攻めきり、全力で走りぬいた1勝だった。【8年ぶりに鈴鹿でワールドチャンピオンが誕生】バトンのチェッカーから2秒後、ベッテルも3位でチェッカーを受け、目標としていた鈴鹿3連覇はならなかったものの、2年連続のチャンピオンを獲得した。史上最年少ポールポジション、優勝記録を持ち、若くしてF1最速ドライバーの一人となたベッテル。しかし、2010年にチャンピオンを獲得したことにより、今年は“追われる立場”でシーズンを迎えることになった。「勝って当り前」「速くて当たり前」という、昨年までとは違ったレベルで世界中から注目された今年のベッテル。当然“勝たなければならない”プレッシャーも大きかったはずだ。その中でも彼は、今季PP12回、優勝9回と圧倒的な強さ・速さをみせつけ、堂々とチャンピオンになった。来年はミハエル・シューマッハ依頼となる3年連続のタイトルを狙うシーズンとなる。それよりも前に、今季残り4戦。今度はチームタイトル獲得という大きなミッションも残っており、チャンピオン防衛というプレッシャーがなくなった次回以降のベッテルの走り、そして何より今後の彼の成長、活躍から目が離せない。【母国GP小林可夢偉、決勝は惜しくも13位】いよいよ、日本のファンが待ちに待った小林可夢偉の凱旋レース。今年はシーズン序盤からの活躍、そして昨年の日本GPの活躍もあり、増設された可夢偉応援席は完売。木曜日から熱心な可夢偉ファンがサーキットに訪れた。今回、ザウバーチームは、この鈴鹿で今季最高の結果を勝ち取るために大幅なマシン改良を行い、少しでも鈴鹿の傾向に合うマシンに仕上げた。しかし、いざ金曜日のフリー走行を走り出してみると、状況は一変。マシンの状態が著しく悪く、フリー走行でも下位タイムに沈んでしまう。それでも、ファンは可夢偉を復活を信じ、土曜の公式予選もたくさんの応援フラッグがサーキット各所で振られた。そして予選。その期待に応えた可夢偉はQ1で堂々のトップ通過を果たす。これには鈴鹿に詰め掛けたファンからも大きな歓声が上がり、一気にスタンドはヒートアップしていった。続くQ2でも素晴らしいアタックをみせ、6戦ぶりのQ3進出を果たした可夢偉。Q3でのタイムアタックをやっていなかったドライバー等の関係で、決勝7位スタートを勝ち取った。★★ここがポイント(3)「ピレリタイヤに似合ったレース戦略を」★★今回、前を追いかけるレースというよりも、いかに後ろのマシンから逃げるか?もしくは、抑え込むか?というレースになった可夢偉。しかし、スタート失敗という予期せぬ事態が起こり、12位まで後退。一気に追いかける側の立場となってしまった。一時は、落胆するファンも見られたが、昨年大活躍をみせたヘアピンで再びアルグエルスアリをオーバーテイクするなど、光る走りを見せ、再びスタンドのファンを沸かせる。レース前半の速さ、勢いだけをみれば入賞も間違いなかったかもしれないが、可夢偉に対してチーム側は2ストップ作戦で行く事を決定。いつも通り、ライバルより1回タイヤ交換数を少なくすし、ピットでのロスタイムを減らす作戦。しかし、弊害としてレース中のペースダウンが懸念される。途中までは理想どおりの展開で順位を上げ、ポイント圏内でレース終盤を迎えるが、他よりタイヤ交換数が少ない分、タイヤをカバーする走りを余儀なくされペースダウン。徐々に順位を落とし、最終的には13位でチェッカーを受けることになった。シーズン序盤では、このタイヤ温存作戦でポイント獲得が続いた可夢偉。しかし、ここ数戦は各チームのピレリタイヤへの理解度が深まり、バランスよくタイヤを使っていく戦略ができつつある。周りが成長しているにもかかわらず、ザウバーチームは序盤戦の2ストップにこだわり続けているため、今回のように最終的に差が出てしまって、可夢偉は負け側に回ってしまうケースが多かった気がする。今回の鈴鹿は「ザウバーチームも大きな方向転換が必要」なことを主張するようなレース運びとなった。厳しいレースになってしまったものの、韓国にむけては前向きなコメントをしている可夢偉。残念ながら鈴鹿ではポイント獲得はならなかったが、次回韓国では日本でポイントをとれなかった分、活躍に期待したい。いかがだったでしょうか??今回も、気になったチームを中心に話題を取り上げて、「復習」という感じで詳しく見てみました。一度見たレースの内容を振り返ってみたりすると、「このレースのポイントはここだったのかぁ!」「こういった部分に注目すると面白いのか!」と新しい発見もできますし、今後レース観戦するときの「ヒント」にもなるかもしれません。これからも、みなさんのF1観戦のお手伝いができるように、このような記事を紹介していければと思っています。

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